前編からのつづきです
●シンデレラ商品
ピーター・ドラッカーが命名した「シンデレラ商品」とは、(一見すると)市場規模が小さくて、一定の需要があるにも関わらず、業界の中ではあまり注目されていない商品のこと。
「理由はよく分からないけど、細く長く売れている非主力製品」を、「業界No1シェアを獲得し、世界に打って出る主力製品」にブラッシュアップしていくプロセスを、詳細にご紹介いただきました。
・どこが良いのか、使っておられるお客様に聴いていく
・技術面、製造面でのブラッシュアップのための協力者を探す
・自社内の資源(他分野の技術等)を活用して、さらに強化した製品化
・マーケティング・販売活動からえられた情報を1か所(1人)に集約して、
取り組みプロセスや社内に生じる「壁」をどのように超えていくかなど、具体的な実践イメージが伝わってくる内容でした。
ともすれば、技術、性能、カスタマイズ、納期など、どれか1ヵ所だけの改善で終わってしまいがちですが、それらをトータルに強化していくことで、世界的な商品に変貌していく。
●「既に起こった未来」
ドラッカー自身、ナチスが台頭する前に、ドイツを脱出してアメリカに移住しています。
すでに私たちの社会に芽吹いている若芽を見つけて、将来のイメージを描く
目の前に起こっていること、これまでに起きたことをそうした目で見ていなかったことへの反省も込めて、終了後にネットなどで調べてみました。
ドラッカーの著書「創造する経営者」「すでに起こった未来」などからの引用ですが、印象に残ったフレーズとして
・「既に起こった未来」を探せ
・すでに起こっている状況とその帰結を正しく認識せよ
すでに発生したことの未来における影響を見通すこと
・すでに起こった未来は、5つの領域の変化から体系的に見つけることができる
ー人口構造、知識、他産業・他国・他市場、産業構造、組織内部
・誰かが動かす未来を探るよりも、自ら未来を生み出す方が確実
The best way to predict the future is to create it.
未来を創り出す芽は、既に現在に芽吹いています。
たくさんの芽の中で、何を見るのか、その観察眼を養うことも必要かもしれません。
活動のふりかえりの中から、気づきや学びを得る習慣が、観察眼を育むのかもしれません。
未来を創るためのステップとして
①「予期せぬものを探しなさい」ーー記録して共有
「予期せぬもの」に伴う情報を、体系的に収集し役立てる
私たちの周りに起こる予期せぬものーー人からの連絡、コメント、褒め言葉・苦言、出来事、成功・失敗などなど
②省察
③未来の行動にフィードバック
これは、体験学習サイクルがそのまま活かせそうです。
「予期せぬもの」を探すことは、ナラティヴ・アプローチのオルタナティブ・ストーリーにつながる展開の、起点のような感じがします。
ありがたい機会になりました!