2022-07-20

生まれてくる言葉

「僕らは、自分が考えていることを言ってみないことには、それが何かわからない」

「考えることを見つけるためには、話し続けなければならない」

                                                            ---ハロルド・グーリシャン

「表現が先で、それから意味が生じる」


 『ナラティヴ・セラピー・ワークショップ Book 1 基礎知識と背景概念を知る 』 国重浩一著 より抜粋

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ナラティヴに触れて、

言葉に大切に向き合うようになると、

ことばが生まれてくることへの感覚が

研ぎ澄まされていくように感じる



胸の内の感覚が、初めて言葉になるとき、

この言葉でいいのだろうか?

いや、ちょっとニュアンスが違うけど、別の表現は思いつかない

うまく表現できない

 

もどかしさを感じながら、言葉を探す。

 

 それでも、言葉に出すことで、

胸の内の感覚と口に出した言葉の差異を感じ、 

試行錯誤しながらピッタリとくる言葉を探していくことができる。

 

 時には、聴き手の方からのコメントに、

「そうそう!それを言いたかったんだよ」

と、ピッタリくる言葉を見つけてもらうこともある。

 

そんなときは、

もどかしさを感じながらも、言葉にすることにチャレンジしてよかったな!

と感じる瞬間。

 

 言葉に出さなければ、想いや感覚が「カタチ」を持つことはない。


2022-07-18

キャリア研修を実施しました

先週、大手の企業様のキャリア研修を実施させてもらいました。

対象は、今年30歳で受講希望された方16名。

その企業の中でも、将来を嘱望された方々のように感じました。


開始から終了まで8時間のオンラインでの1日研修。

「自らの気付きが生まれる場」を創ることを意識して、プログラムを全面改訂。

対話の時間を大幅に増やした構成にしました。

勤務地も職種も異なる方々との語り合いは、お互いに大いに刺激になったようでした。


プログラム改定、テキストや事前課題の作り込みには、大変苦労しましたが、グループでの対話を通じて、様々な角度からご自身のこれからの歩みについて考えていただく機会になったのではないかと思います。

新たな内容として、経験学習やダブルループ学習などのミニレクチャも交え、また5月末に発表された経産省の「未来人材ビジョン」にも触れてみました。


研修最後のお一人おひとりの声をお聞きすると、「自らの気付きが生まれる場」を創ることを意識して取り組んでよかったなぁと、しみじみと感じました。以下、研修最後のコメントからいくつか抜粋してみます。


・「こうなりたい」と話すことは結構恥ずかしいし、職場ではとてもできない。口に出して真剣にキャリアについて考えて喋ることのできる貴重な機会になった。

・書いたり話したりすることで、何となくぼんやりしていた部分が、すごくクリアになってくる

・いろんな部署の方の話を聞けるというのはなかなか無い機会。今日は自分にとってすごく有意義な時間になった

・自分が歩んできたキャリアはそんなに間違ってなかったなと確認できて、非常に良かった

・やりたい方向、生きていきたい方向が明確になった。自分の軸が確認できた

・意識の高い仲間がいることが分かった。自分一人でできないことは、共に協力し合いながらやればいい。

・自分もそうだが、会社が思っている考え方と自分の価値観が合っている。会社の方向性や自分たちの仕事に関しては、皆誇りを持っている。

・思うこと・悩んでいることは、自分だけじゃなく、みな同じようなことなんだな、と知ることができた


結婚して、子供が生まれた・生まれそう、という方も多くいらっしゃって、家族の時間、プライベートの時間を充実させたいという想いが大きくなっていることが伝わってきました。

また、共働きの今の時代に、ご自身の異動がパートナーのキャリアにも影響することとどう向き合えばいいのか、といった「答えのない悩み」も共有されていたようです。


次は、40歳を対象としたキャリアデザイン研修がはじまります。


【10月スタート】2つのダイアローグの取り組み

 10月からダイアローグ(対話)の2つの取り組みをスタートします 仕事以外にこんな活動もやってるよ、というご案内と、10-12月はちょっと忙しくなるかも、という言い訳を兼ねて。以下、長文です。 ライフワークのように取り組んでいるダイアローグ(対話)に関して、来月から2つの取り組み...