2022-03-17

対話において「応答」すること

話し手の語りが、モノローグではなくダイアローグ(対話)になるのは、
聴き手が応答してくれるから。

 

では、応答とは何か

 

「応えるということは、説明や解釈を与えることではありません。

そこでどんなことが言われたかに気づいていると示すことです。」

(Seikkula & Trimble)

 

話し手の語りがしっかりと受け止められ、感じたことや思ったことが返される。

そのことが、聴き手への信頼感や安心感を広げていく。

「話しやすい」「もっと語りたい」が膨らむ。

言葉にならなかった胸の内の想いも、何とか言葉にして出してみようと思える。

 

そして、一人では形にならなかった想いが、たどたどしくも言葉になる。

それが、また受け止められ、返される。

さらに、深く広く語りたい想いが膨らむ。

 

こうして、話し手と聴き手の相互作用から、より深い対話が生まれていく。

 
 

応答とは、受け止めて返すこと

 

話の内容が、たとえ自分の常識や感覚、視点からかけ離れていたとしても、

話し手にとっては、体験しているリアルな現実。

話し手にとっての意味や思考、感情を感じ取りながら、その捉え方に想いを馳せる。

 
つらい体験を語ってもらったときは、

問題に直面しながらも持ちこたえてきた事実に対して、 素直なねぎらいや敬意の気持ちを言葉にしていくことも大切。   多少なりとも話し手の体験している世界を捉えることができるようになってくると、

不可解で理解できなかった相手の言動が、

その文脈の中での「当然の反応」と感じられるようになっていく。

 

聴き手として、そうしたプロセスの中で感じたことや思ったことを返していくと、

話し手は「受け止めてもらった」と感じることができ、聴き手への信頼感や安心感が芽生えていくようだ。

 

#ダイアローグ,#対話


ーーーー

4月下旬から始まる学びの場の「対話のきくはなすを学ぶ場」Season4(応答編)では、こうした「応答」をテーマに、対話の練習をしていく予定です。 ※メタノイアも企画協力しています。

【無料体験会のお知らせ】

対話のきくはなすを学ぶ場 Season4 応答編 無料体験会

3月31日 20時~ ZOOM

ご関心をお持ちいただける方は、ぜひご参加ください。

 

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※既に20名近いお申込みをいただいてますので、ご検討中の方はお早めにお願いいたします。


2022-03-12

DXへの取り組みについて考える

 DXという言葉が日常的に使われるようになってきました。

改めて「DXとは何か」どのように取り組んでいけばいいのかを考えるにあたって、西村泰洋氏の「図解まるわかり DXのしくみ」(翔泳社)*が分かりやすかったので、この内容を参考に、DXへの取り組みの入り口として考えておきたいことを、簡単にまとめてみました。


1.DXとは何か?


 DX(Digital Transformation /デジタル・トランスフォーメーション)のトランスフォーメーションには、「変革」や「変容」の意味があり、これがXと略されてDXと表記されています。

 したがって、デジタル化やIT化を進めることを指すわけではなく、「デジタル」×「トランスフォーメーション」で、「デジタル技術を活用して、組織の経営や事業の変革・変容を実現する取り組み」といった意味を持つことになります。単に、業務効率化やコスト削減などの「改善」の取り組みを指すのではなく「変革」を伴うということです。


 しかし、DXという言葉を使うときは、使う人や組織によって抱く印象や意味合いは異なることがあるため、「私たちが使うDXとは、どんなことを指しているのだろうか」と必ず関係者間で確認しながら進めた方が良いでしょう。

 言葉の意味は、使う人や組織の文脈の中で意味を形成していくため、これはDXに限ったことではないのですが。


 DXは、エリック・ストルターマン(ウメオ大学教授,スウェーデン)が、2004年に提唱した概念といわれます。

 日本では、2018年に経済産業省が「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と具体的に提唱しています。


 DX実現のためのデジタル技術を理解するにあたっては、物理的にどのように存在するかの視点から、デバイス、ネットワーク、サーバー/クラウドの3層で整理すると分かりやすいかもしれません。各技術の基本的な位置づけを理解することから始めると、円滑な検討につながることでしょう。(図)


2.国の動き


 2016年「第5期科学技術計画」(内閣府)で発表された「Society5.0」では、我が国がめざすべき未来社会の姿として「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を行動に融合させたシステムにより、経済発展と社会て課題の解決を両立する、人間中心の社会」と提唱されています。


 また、2018年6月には、内閣官房IT総合戦略室によってクラウド・バイ・デフォルト戦略と呼ばれる「政府情報システムにおけるクラウドサービスの利用にかかる基本方針」が発表され、中央官庁が率先してクラウド活用によるデジタル化を実現することを示しました。


 同年12月には、経済産業省より「DX推進ガイドライン」(デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン)が発表されました。この背景には、既存システムのブラックボックス化が解消できないと、DXへの対応力不足で競争力を失うことや、システム維持管理費の高額化、保守運用の担い手不在によるトラブルなど、「2025年の崖」と呼ばれる業務効率や競争力低下への危機感があります。


3.DXへの取り組みの入り口


 5-6年ほど前から始まった一部の大手企業の取り組みは、既存システムにデジタル技術をアドオンする考え方で、2-3年を掛けた大規模で複雑な先進的な取り組みが進められてきました。

 金融機関などにおいて、AIとRPA(Robotic Process Automation)を導入して、内部事務の自動化と顧客接点での変革を目指す取り組みや、製造業においてAIとIoTによる製造現場の改革やクラウド導入による顧客企業との在庫情報などの共有する動きなどが挙げられます。


 近年のトレンドとしては、ユーザーにアプリを使ってもらうSaaS(Software as a Service)などの新しいシステムを使うことで、1年程度の短期間で中小規模の業務実績を挙げてDXを展開していく取り組みが広がっているようです。


 具体的に取り組んでいくためには、次の3つの観点からの取り組みが必要になるようです。

 ①戦略・方法論:データ化・デジタル化⇨デジタル技術の導入⇨新システムなど

 ②組織の最適化:CDO(Chief Digital Officer)選出や組織の縦横連携など、実現に必要な組織体系の整備

 ③ITスキル:実現の可能性や幅・深さを広げるために、デジタル技術への知見を深める


 そしてこれらの前提となるのは、経営理念に沿ったビジョンとの整合性や経営者の強い意志です。未来に向けた組織の大きな方向性を定め実現に向けての取り組みを行っていくわけですから、組織全体での協力的な風土の醸成も大切な要素の一つです。組織の理念やビジョンなどを共有していく取り組みも成功のための重要な取り組みになります。


 こうした取り組みを内部だけで進めていくと、知らず知らずのうちに組織内の暗黙の常識や前提に囚われて、改善レベルの発想にとどまってしまい、変革・変容(トランスフォーメーション)の段階まで至らないことがよく起こります。

 可能であれば、組織や戦略方法論、ITスキルなどの外部の信頼できる専門チームの力を借りて、連携して取り組むことが望ましいように思います。内部だけでは見えてこなかった新たな視座が広がり、より大きな可能性の扉が開くことと思います。


4.DXに求められる技術など


 組織の方針・方向性や体制が整ったら、具体的な取り組みに入って行くわけですが、DXに関連する様々な技術や知識が必要となります。私は、この分野の専門家ではありませんので、概要だけ整理しておきたいと思います。


 ①フロントエンドを支えるデジタル技術:AI、RPA、IoTなど

 ②Web技術:ブラウザ、Webアプリ、UXデザインなど

 ③バックエンドを支えるクラウドサービスとその技術:IaaS、SaaS、VPC、仮想サーバーなど

 ④データベース、データ処理:ブロックチェーン、チャットボットなども含む

 ⑤DXの企画・設計に関するスキル:セグメント分析、内部・外部分析、デザイン思考など

 ⑥システム連携、セキュリティ対策:iPaaS、BPMS、多層防御、多要素認証など

 ⑦DX人材の育成:取り組み実態の把握、具体的な人物像、育成メソッドなど


 このように、DXといっても多岐にわたる知識やスキル、ノウハウが必要となります。体系的な準備を整えて取り組むことが必要になるでしょう。


5.DX実践による副次効果


 DXへの取り組みによる変革で、ビジネス面などの価値が向上することに加えて、社会への価値提供への寄与が生まれたとするレポートがあります。


 2020年6月の富士通のプレスリリースによると、デジタルトランスフォーメーションの世界的な動向・実態把握を目的にした調査の分析結果として、「グローバル・デジタルトランスフォーメーション調査レポート 2020」が公開されました。

 これは、オーストラリア、中国、フランス、ドイツ、日本、シンガポール、スペイン、イギリス、アメリカの9カ国の経営層や意思決定者900名を対象としたもので、特に4回目の調査となる今回は、デジタルトランスフォーメーションの成功要因などの項目に加え、新たに、社会への価値提供の重要性に関するビジネスリーダーの意識について調査分析を実施したそうです。


 この中で、デジタルトランスフォーメーションを実践し結果を出した回答者の89%は、デジタルトランスフォーメーションはビジネスの価値向上だけでなく、社会への価値提供にも寄与したと回答しているのは、大変興味深いところです。

出典:富士通プレスリリース「世界9カ国のビジネスリーダーを対象とした「グローバル・デジタルトランスフォーメーション調査レポート 2020」を公開」(URL: https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/06/29.html)

*参考文献:西村泰洋,2021,DXのしくみ,翔泳社



2022-03-04

老親の急性心不全/生と死について考える

老父の急性心不全と手術を通じて
改めて、生と死について考えさせられ、
向き合う機会を与えられた。

3月1日、高齢の父が、病院での診察中に、
心電図の異常から緊急入院することになった。

3月2日、主治医の先生の説明を聞きに行った。
心拍数が通常の半分、
心臓の鼓動を促す神経信号の伝達に問題があるらしい。
「完全房室ブロック」という状態で、
心臓にペースぺーカーを入れる手術が必要とのこと。


これまで、心臓が悪いということはなかったので、

3回目のワクチン接種との関連も気になったが、

もし今回発見されてなければ、

「何か疲れやすいなぁ」と感じながら突然死の可能性もあったわけだから、

何はともあれ、病院での診察中に見つかったのが不幸中の幸い。


コロナの影響で入院も手術も簡単にはできない状況の中、

直ぐに緊急入院させてもらって、

手術の日程も決めてもらうことができたのだから、幸運だったと思う。


3月3日、

狭心症や心臓ペースメーカーの手術についてWebで調べながら、

今後の対応を検討しつつ、

手術に先立ち、病院に医師の意見書を書いてもらい、

市役所の窓口で障がい者手帳と更生医療費の申請を行った。


3月4日、手術予定日の当日、

院内でコロナ感染のクラスターが発生したため、

手術が数日延期になったとの連絡が入った。

このご時世だから、やむを得ないけれど、

こういうことが原因で亡くなる方もいらっしゃるかもしれないと思うと、

少し暗い気持ちになった。



心臓の機能障害が起こっても、今の医療では命を救うことができる。

こうしたことができない時代だったら、

意識もはっきりしていてその他の異常はなかったとしても、

命はなかっただろうなぁと思う。

死とは、どんなに意識が明瞭でも、肉体の機能停止によって訪れるもの。


同時に、老父の命は生かされた命であることを感じる。

本人がどう思っているのかは、分からないけれど。。。


ーーーー

追記(3/20): その後、無事に手術ができて、 しばらく入院生活を経て退院 入院前には考えられないくらい元気になりました。

2022-03-03

嬉しかったこと:危険物取扱者試験 乙4種に合格!

危険物取扱者試験 乙4種

ガソリンや灯油、軽油など可燃性液体を取り扱う資格で、 現在の仕事とは全く関係のないものだが、 諸般の事情で取得しておく必要が生じそうだったので、 受験することにした。


この試験の厄介なところは、

総合点が合格ラインに達していても、

3つの科目の1つでも6割を切ると不合格になること。

つまり、不得意科目があるとアウトになること。


科目と試験問題数は次の通り

・危険物に関する法令 15問

・基礎的な物理学及び基礎的な化学 10問

・危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問


各科目の問題数が少ないので、

その科目の苦手領域からの出題が重なると極めて厳しいことになる。


受験前は重く感じる仕事が重なっていたため、

関連本を2冊買ったけど、時間的にもとても全部はこなせない。

Youtubeの無料動画を見て、本の問題を解く。

直前の1週間~10日程度、

仕事の合間に試験対策に取り組むことしかできなかった。


「法令」は、細かい分類や数値などは覚えるしかなかったが、

立法趣旨から判断することを念頭に、

整理して理解できたことは大きかった。

この辺りは、事前対策に社会経験が活きたと思う。


「物理化学」は、高校時代の知識が助けてくれた。

イオン化傾向や炎色反応などは覚え直したが、

元素記号表や質量計算、ボイルシャルルの法則やmolを使った計算問題などが

確認程度で済んだのは大きかった。


「危険物の性質」は、

特殊引火物、3つの石油類、アルコール類、動植物油の概要と

主要な個別物質だけを押えて記憶

「消火」は、表を作って全体像を把握して、

個別の特徴を確認していくことでクリア。


前日に本の模擬試験を3回受けて、なんとか合格レベルにはなったので、

何とかなるかもしれない、

と少しは手応えを感じることができるようになった。


ーーーー

2月中旬に地元の大学構内で受験。

当日の試験では、総合的な点数は合格ラインを越えた手応えはあったが、

「危険物の性質」で理解していない問題が5問以上出題されていたため、

試験直後は、これは無理だ!と諦めと無力感が広がった。

正直なところ、主要な物質ではない物質の性質についての問題が続いて、

この問題構成はフェアじゃない(試験の趣旨に沿っていない)と感じた面もあったが、

しっかり対策できていなかったことは事実なので、

やむを得ない、自業自得という感覚だった。


択一式なので、分からない問題でも、絶対にありえない選択肢を外していって

残った中から選ぶことを徹底することなど、

「昔取った杵柄」で試験対策に関する感性が残っていた面は

少しは助けになったのかもしれない。。。



3月初旬にWeb上での発表。

なんと、合格だった! 偶然とまぐれだったと感じてはいるが、 それでも最低限の時間と労力、出費で取り組んだ中で、

合格を確認できた時は、正直、嬉しかった。


自分自身に対する小さな自信になった気がすると同時に、

これが成功体験となって「少しやればできる」と

変に慢心しないように留意することも大切だと感じている。


座学の勉強だけでなく、社会人としての様々な経験が

解答の判断に与える影響も感じた。

体験を通した学びは、自らの判断基準に大きく影響している。


ーーーーー 追記: 3/7 郵便で結果通知書が届いた。

「合格」と記されているのを見て、安心感が湧いてきた。


正答率は、法令11/15 物理・化学10/10 性質・消火9/10

法令が危なかったのか! 性質は意外と取れている!


いかに自分の感覚がアテにならないかを見せつけられた気がする。

やはり「まぐれ合格」だったと、改めて実感。 


2022-02-02

社員からのアイデアや意見をどう取り扱うか

社員からのアイデアや意見をどう取り扱うか


社員の意見を経営に反映させて社員参画の会社にしたいと考える真面目な経営者ほど、社員からの意見やアイデアを求める傾向がみられるようです。


意見を求められた社員の立場からの発言には、

・オブラートに包んで会社への不満を込められていることもある

・その場の思い付きで、深く考えていないこともたくさん出てくる

・聞きかじりの裏付けのない成功事例の情報や想いの乗っていない意見も少なくない


意見を聴いた経営者は、

・真面目に受け取る

・問題があると感じても、社員から出た火を消すのはダメだと思って、真面目にカネを使い始める

・しかし、取り組みが形になるころには、言い出した社員は、その取り組みが自分の意見だったことすら忘れている

・経営者には、社員の無責任さを感じて、不信感が芽生えていく

・やがて、社員の意見を聴くことを諦めた経営者になっていく


残念ながら、こうしたことはよく起こっています。


この問題を、経営者のありかたという面からみると

・「経営に関する」ことは、経営者の責任であって、社員の発言には責任はありません

・そのアイデアを採用するかどうかの判断をしたのは経営者自身です

・経営者は、自分の信念を持って、経営に関しては新規事業も人事も、自分の信念と責任で決めて行く覚悟が大切です

・経営者の中に迷いや焦りがしょうじることはよくあることです。そのテーマに向き合うためのヒントを得たいのか、その解決策や判断を求めているのか、意見を求める自らの内面の動機としっかりと向き合う内省的な姿勢が試されます。もし後者だとしたら、経営者としての責任を放棄していることになります。


また、アイデアを形にするプロセスの面から考えると

 あるテーマに関してアイデア出しをする段階では、思い付きレベルもモノも含めて幅広く出し合うことが肝になります。上記のような形で社員に意見を求めた場合に出てくる意見はこの段階(「発散」)のものです。

真面目な経営者ほど、この段階で真剣に受け止めて形にすることを考え始めますが、この段階の意見は、アイデアレベルで充分に精査されたものではありません。ここで着手に踏み込んでも上手くいかないことが多いでしょう。

 幅広い意見が十分に出たら、次の段階として、それらを整理・統合しながらかみ合わせていきます。この段階を「収束」と呼んでいます。

 詳細は割愛しますが、こうした手順を踏んでアイデアを事業に堪えうる企画にして制度を上げていくプロセスを踏むことが大切なのですが、そこを飛ばしてしまうので、残念な結果になってしまうことが起こるように思います。


---

コロナ禍の厳しい環境の中で、経営上の大きな判断をしなければならない局面に立たされている経営者も少なくないことと思います。


どうしたらいいのかわからない時ほど、会社の原点の仕事に専念しながら、社会の動向、社内の動向をよく観察した方がよさそうです。


前進するためにリードすることばかりが望ましいとは限りません。

焦りや不安、恐れを背景とした決断は、望ましい結果をもたらすことはありません。

優秀な経営者は、大局を見て、待機も撤退もできる人です。


2021-12-06

企業の話し合いの場での気づき

今日は、関与先の企業で、話し合いの場をオブザーブする機会がありました。

話し合いのテーマや予定スケジュールなどがしっかり提示され、また説明が必要なところは、進行を担当する方が適宜スライドを投影しながら分かりやすく進めておられました。

また、イスだけのサークル形式を選択されていて、誰でも意見を言いやすそうな雰囲気が伝わってきました。

うまく取り組まれていること、苦戦されているところなどもいろいろと目に付いたのですが、そうしたことからも刺激をもらったので、備忘も兼ねて2,3書き出しておきたいと思います。



●チェックイン

今回も話し合いの冒頭でチェクインが行われました。

チェックインでは、進行担当者が、形式的に取り組むか、意図を持って取り組むかによって、場の雰囲気や関わり方が変わってきます。

最初に口を開くことで、

1. 意見を言いやすくする

2. お互いの状態を確認し合える

3. 始まりの固さが取り除かれ、場がほぐれる

などの効果が期待できそうです。

意識して取り組んでいただけると、より良い場が生まれることと思います。

 

●決めることと意見を出すこと

今回、あるテーマについて、進行者の方が、 参加者一人ひとりに意見を発言するように促される場面がありました。少し時間が掛かりましたが、お互いに考えていることの背景や立場を選択した理由が共有できて、参加者同士の気持ちの距離が近くなったように感じました。

職場の会議などでは、限られた時間内で物事を決めないといけないことがほとんどです。

この件はもう少し意見を言っておきたいと感じても、時間が気になって決めることを優先して配慮する想いがわくと、「ここで意見を言うと、かき回してしまうんじゃないか」などと発言することへの心理的ブレーキがかかることがあります。

 ですが、何のために決めるのかというと、次の行動選択につなげるためです。

ときどき、決定して実行段階になってから、ある程度の役職者であっても「俺はあの決定には反対だったんだ」という方がいらっしゃいます。こうなった場合、実行段階ではものごとが円滑に進みにくくなります。

決定したことをその後の行動につなげる上では、それぞれが自身の意見や選択の理由や背景、考えを場に出しあうことは、とても大切なことです。

少し時間はかかりますが、お互いの想いが場に共有されていくと、結果として、納得感のある結論に至ることが多いようです。

多様な意見が場に出ると、その結論は、当初想定もしなかったようなまったく別のアイデアに至ることもありますが、それが話合いの醍醐味でもあり、また納得感の高いものになります。

結果として、決まったことを達成することへのコミットメントが生まれ、積極的・意欲的に取り組む、互いに協力し合うなど、行動につながりやすい状態になることが多いようです。

 

逆に、決めることを優先して、「どれにするか」「何をやるか」にフォーカスし過ぎると、「何のために決めるのか」が置き去りにされてしまい、決めること自体が目的化してしまいます。

そして、多様な参加者が、多様な視点から、様々な気付きを持って話し合いの場に臨んでいるにもかかわらず、特定の人の意見を選ぶような意思決定になってしまうことが多いようです。

結果として、「決定」への納得を得られないために、決まったことが実行されなかったり、実行段階で協力的でないなどの問題が、しばしば起こります。


●難しいテーマを取り扱う

様々なとらえ方や考え方があって、結論が見えにくい複雑な問題を取り扱う時は、ファシリテーターも緊張したり、ついつい力が入ってしまいがちです。

ファシリテーターは、「自分が仕切ってまとめ上げなきゃ」と気負い過ぎると、誘導的になり納得感の低い決定になる場合があります。

その場にいる誰もが、意見を言いやすい場づくりができていれば、

 ・あまり難しく考えずに、ざっくばらんに思っていることを出してもらう

 ・進め方も含めて、場にいるメンバーとキャッチボールしながら進める

といったアプローチの方が、意外とうまくいったりします。


組織内での話し合いの結果、決まったことが取り組みにつながるかどうかは、
組織運営上の大切なポイントになりますので、
話し合いをどのように進めるかは重要ですね。

会社のような組織においてこそ、話し合いを進めるファシリテーションのスキルを磨いておきたいものです。




2021-12-04

私の心は、いつも迷いの中にある

親のこと、夫婦のこと、子供のこと
一緒に働く仲間のこと、取引先のこと
いろんなところでの人間関係
将来のこと、過去のこと
仕事のこと、健康のこと、お金のこと

・・・・・

並行して、いろんなことが起こる


一つひとつが悩ましい


私の心は、いつも迷いの中にある


思考も行動も、止まってしまうな。。。


むしゃくしゃして、投げ出したくなる


考えなくていい別のことに現実逃避

美味しいもの、楽しいことを求めて。。。


時間だけが過ぎ去って、状況は変わらない


ーーーーー

なぜ、悩んででいるんだろう?

ホントはどうしたいんだろう?

どうしてそうしたいと思うのだろう?

それはほんとに大切なことなのか?

別の捉え方はできないだろうか?


問題の解決に向き合うのではなく

それが、どうして問題なのかに向き合うと

自分のこだわりや体面、周囲からの評価への怖れ、

大切にしたいこと、価値観・・・

いろんなものが見えてくる


悩んで、苦しむことも、 実は悪くないかも。。。


この人生は、意外に楽しいぞ!


【10月スタート】2つのダイアローグの取り組み

 10月からダイアローグ(対話)の2つの取り組みをスタートします 仕事以外にこんな活動もやってるよ、というご案内と、10-12月はちょっと忙しくなるかも、という言い訳を兼ねて。以下、長文です。 ライフワークのように取り組んでいるダイアローグ(対話)に関して、来月から2つの取り組み...