今朝は「インターベンション・スキルズ」の読書会に参加
前回に続いて「第5章 介入のタイプと深さ」
今日はその中でも「介入のタイプ」が中心でした。
一人で読んでいるだけでは、
至ることのできない世界に触れることができるのが
この読書会の醍醐味!
書籍の内容もさることながら、
場を共に作る皆さんの
「経験に基づく知見」から生まれる言葉に
刺激をもらうことが少なくありません。
「書籍になると、そこに『正解』があるような感覚で見てしまいがちだが、
話題提供の一つとして捉えていくことも必要かもしれない」
という発言もありました。
私もそういう感覚になりがちなので、ハッとさせられます。
原著は1994年。
対話型組織開発というより、
診断型アプローチ色が濃い印象ですので、
確かにそういう面が必要かもしれません。
また、本書では「介入の目的は、タスク達成とグループの成長」としているようです。
「GPCでは『介入はタスクに役立つものでなければいけない』とされる。
時間などの制約のある中で、どのように働きかけるか、
そこがTグループや自由な対話の場とは違うところ」
というコメントも、印象に残ったところでした。
※GPC:グループ・プロセス・コンサルテーション
ふりかえりと備忘を兼ねて、手元のメモを書き出してみました。
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場への働きかけにおいては、
特に相手の「受け取りやすさ」を大切にされている方が
多くいらっしゃって、刺激を受けた。
「事実ベースは受取りやすいが、
心の中での解釈には、反発が起きやすい」
決めつけや断定で「事実」にする介入は危険。
「事実」にしてしまわないで、
「何が起こってますか?」と問いかけるのは
確かに有効そうだ!
場に投げ掛ける推論が合っている必要はない。
投げかけから生まれた何らかの反応を扱えることが大事。
だから、深く推察するスキルよりも、場を扱えるスキルが求められる
これも大切にしたいコメントだった。
自分はどうかな、と内省すると、
テーブルの下にあるものを、テーブルの上に出して
グループとして扱う必要があると考えるところに
働きかけることを意識しているように思う。
働きかけるの焦点を、グループ→対人間→個人と
絞り込まれるほどに、高いスキルが求められるし、
リスクも高くなる
個人が対象となる場合は、その人の負荷も大きくなる
一方で、特定の2人がヒートアップすることもよくある
どこに介入するか?
グループ?当事者の対人間?個人?
東日本大震災後の支援準備の場での、
第3者への個人介入の体験談が紹介され、
なるほど!そういう介入もあるんだな、と新たな気付きがあった。
ファシリテーターが、場に働きかける時は、
場で起こっていることの一部を切り取っている。
どうしてそこを切り取ったのか?本人の違和感?
そこも「Use of Self」(自分を使う)なのだろう
自分が反応しやすいところに、意識的になっておくことで、
介入のレパートリーを広げることにつながるかもしれない。
自分の反応とは違うパターンも考えてみる
「エントリー」「契約」とのつながりで言うと、
GPC的な概念は伝わりにくいので、
最初に伝えて合意しても
理解されていないことも少なくない
「契約」は文書で明示されたものだけではない
研修プログラムからプロジェクトへと移り行く中で、
ファシリテーターの関わりを肌感覚で理解して
そのスタイル合意できるのが望ましいのかもしれない
関与先にペアでファシリテーターが入ることができれば、
相互フィードバックを通して、
関わり方のレパートリーを互いに育んでいくことができるだろう。
しかし、現実にはペアで関われる機会を持つことは簡単ではない。
関与先のメンバーの中に、
GPC的な視点からチームや組織を見ることができる人がでてくると、
お互いにフィードバックしながら幅を広げていくことができる。
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