さまざまな企業に関わらせてもらう中で、現場で出会った生の声の中から、よく起こりそうな事例を取り上げてみます
※特定を避けるために、一部アレンジしているところもあります。
古参の役員が
社長の息子の取締役に対して、
担当部門の運営上の問題点を指摘、
改善を求めて、提言や確認を行った。
伝えても改善されないため、
やりとりが何度も繰り返され、
両者の関係がギクシャクしてきた。
責められたと感じている若い息子は、
ストレスから自宅での飲酒が増えた。
息子の妻から父である社長へその状況が伝わって、
社長は古参の役員に、
こういう状況だから控えて欲しいと要請した。
社長としては、
深い考えがあったわけではなく、
目先の息子の家庭の問題を解決してあげたい
という純粋な想いからの発言。
ゆくゆくは
息子に経営を移譲していきたいのだけれど、
身体を壊したり、
反発されて収拾がつかなくなることを
避けたい意向もあるのかもしれない。
社長からそう言われると、
古参の役員としては
それ以上は何も言うこともできず、
息子の問題は、見て見ぬふりをするしかなくなった。
次第に、
会社への想いが冷め、諦めが広がっていく。
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