2022-03-28

【経営の悩み】  新規事業

  さまざまな企業に関わらせてもらう中で、現場で出会った生の声の中から、よく起こりそうな事例を取り上げてみます

※特定を避けるために、一部アレンジしているところもあります。


本業の主要事業が
長い期間
右肩下がりに縮小してきている。

創業社長は、
本業回帰で乗り切りたい
という強い意志で取り組んできたが、
さまざまな環境が変化してきており、
下げ止まることはなかった。

ここ数年は、
経費の見直しを掛けたり、
コロナでの出張減少などでコストが下がり、
何とか黒字を維持し続けてきた。

幹部の一部からは、
本業の収益があるうちに、
次の柱を育てるために手を打つ必要がある
との声が上がっていたが、
社長は本業での復活に固執。

数字が下げ止まらない現状を見て、
社長は
ようやく一部認めるようになってきた。

本業とは別の部門を担当していた若い取締役(社長の息子)が、
新しい事業を立ち上げようと取り組んできた。
しかし収益の見通しが甘く、
売上は厳しく赤字が続いている。
時間が経っても事業として立ち上がる気配がない。

経営会議では、
本人(社長の息子)からの状況報告はなく、
質問されても言葉を濁す。
本人自身が、問題から目をそらしている感もあり、
改善のための対策を講じているようには感じられない。

しかし、
本業ではなく規模も小さいため、
誰も詳細を深く確認しようとはしない。
創業社長の身内でもあり、追求しにくい面もある。

次の事業の柱どころか、
さらに利益を食いつぶすリスクが大きいように感じる。

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