「オンライン元年」とも呼ばれた2020年度も年度末を迎えました。
私が参加したり企画したオンラインの場で、
この1年のオンライン・コミュニケーションの場を
企画、運営、参加した方々の体験の声を拾ってみました。
勝手に、メリット・デメリット・その他に区分して、更に勝手に小分類しています。
※BOR:ZOOMのブレイクアウトルーム
●メリット
1)参加しやすい
- 移動時間・費用がかからない
- 今まで参加できなかった各地のイベント等に参加できる
- ツールを使ってメイク不要に!
2)運営しやすい
- エリアを越えた繋がり/遠方のゲストを呼べる
- 会場費が不要になった
3)内容・企画のメリット
- 内省的なことが話しやすい → 自己開示には意外と相性がいいかも
- スライドやロープレは、リアルより見えやすい
- オンラインだけで企画から運営までできた
- あえて顔を出さない声だけ対話など、さまざまなバリエーションを選択できる
- 会場の広さの制約を受けない(BORを増やせば対応可能)
4)多様性の広がり
- 多世代、多職種の方と交流ができるようになった
- 子育て世代も参加しやすくなった
- 自動翻訳ツールなどの活用で、言葉の壁も越えやすくなった
- オンライン総会:今まで委任状だった方々が参加できる→運営は大変だけど・・・
●デメリット/留意すべきこと
1)参加者との関係
- 反応が見えにくい:画面オフでの参加/BORでの様子
- 参加者の無反応:伝わっているか分かりにくくて不安
- 「オンラインでの対話は無理」という決めつけ・思い込み
- 疲れる=サボれない/休憩を頻繁に
- 参加者同士のつながりが生まれにくい
2)運営上のこと
- リアルより時間が掛かる→タイトになる、時間にシビア/分刻みの計画が必要
- リアルより細かな説明・インストラクションが必要
- リアルで上手くいくことが、オンラインでは上手くいかない/アイスブレイク、雰囲気の切り替えなど
- 機密性の高い情報の共有に苦慮
- 不慣れな人へのサポートが必要(企業研修など)
- BORでの人数が多いと話せない:場の設計の問題
- ワールドカフェ:問の立て方がむずかしい/バックグラウンドの違いの幅が大きい
3)設備機材・通信環境など
- 通信環境、デバイス、バージョンなどの条件に影響を受ける
- 音質、画像、通信環境などの整備にお金がかかり始めた
- ハイブリッドなどの場合PCへの負荷が大きい→動かなくなることも
- 失敗談:海外との交流で、各自がしゃべってハウリング
4)参加環境
- 自宅参加の場合、家族との兼ね合いがある/環境を整え慣れない人もいる
- ビデオオンで顔出しする場合には準備が必要/夜のイベントはメイク落とせない
5)成果・アウトプットなど
- オンラインの方が予定調和的な感じ、奇想天外さや奇抜さが生まれにくい
- 移動時間が無くなって、終了後すぐに日常に戻るため、気づきや学びを自分のものにする内省の時間が取れなくなっている → 意識的に振り返りしないと定着しない/見たい未来が見えなくなる
6)その他
手軽に気軽に参加できる分、コンテンツ消費がはげしくなっている印象:「見た・聞いたから知っている」症候群→ 参加を自分のライフにいかに活かすかという視点が育まれにくい
●その他
1)捉え方
- オンラインはリアルの代替ではない/別もの
- オンライン活用できるのは一部の人だけ、「すべての人」が可能と思うのは勘違い
2)運営について
- テクニカルは別の担当を立てた方がいい
- 通信トラブル、機器トラブルは当たり前と思って準備が必要
- ハイブリッドでは、オンライン参加者に合わせたルールややり方をすることが必要
- 場の空気を変える方法は?ポーズにポーズで応えさせる/Zoomのフィルター機能使う(サングラスなど)
- アイスブレイクの工夫必要:体操でもクイズでも今の気分は?でも、、オンラインならではの工夫が必要
- 多人数開催などの対策:テクニカル担当は複数必要、機材の予備を準備、ヘルプライン(携帯番号の通知)
- 事前準備、リハーサル、画面の大きさの違いに注意。サブ端末で画面の確認、エコー対策など
3)その他
- 材料を送って、オンライン・ワークショップ:同じものを作っている一体感を味わうことができる
- 会社はビデオオフ、社外はビデオオンが多い・・・なんでだろう?(Teamsは顔を出さないことが多いような・・・)
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