(1)ニーズとは
1)現実的欲求「~したい」
・「ゆっくりしたい」「旅行に行きたい」「ゲームをして遊びたい」など・無視することはできない
・表面化させておくことは、学習の上でもプラスになる
2)変化(成長)への欲求「~のようになりたい」「~のように変わりたい」
・潜在的/自覚的なものと無自覚なものもある・自分の現状への気づき ⇒ 変化(成長)=現実からの脱皮、行動や態度の変容
・無自覚なニーズを引き出すことができると、学習効果につながる
(2)プログラム・デザインの際のニーズについて
1)学習者のニーズ
・どのようなことを期待しているのか・どのようになりたいのか
・何を学びたいのか
データ収集を行い、まずは学習者のニーズに光を当てる
2)スタッフのニーズ
・何のために開催するのかを明確にしておく伝えたいことは何か/社会が求めているものはなんであるかを明確にする
3)2つのニーズのすり合わせ
学習者とスタッフのニーズが明らかになれば、2つのニーズをすり合わせる主催側のスタッフ・ニーズが中心になりがちだが、学習者が自覚的(意識的)/無自覚(潜在的)に求めていることにも、ふだんから深い関心を持って観察し、情報を収集しておくことが必要
(3)データ収集
学習者・スタッフ双方の現状を把握する1)テーマ
・これまでの経験・現在の関心や期待
・問題意識
・持っている力(リソース)
・心理的な状態(不安感など)
・双方を取り巻く環境
・両者の関係 など
2)方法
・直接面接:データ収集に加えて、学習の動機づけになるオートクライン効果・・・自身の問題点や潜在的な欲求への気付きなど
・アンケート:今の状態と研修などに期待することなどを確認
・観察:学習者の周辺の状況とその中での本人の状況を直接観る
スタッフは、日頃から現場でメンバーと話し合ったり、意見を聴いたり、置かれた
状況を自分の目で確認しておくことが求められる。またそれが貴重なデータとなる。
そのために、ありのままに見る観察眼・スキルを磨いておく必要がある
(4)データ分析
(3)で集めたデータが持つ意味について分析する。データは何を語っているのか?・そこで何が起こっているのか
・それは何をもたらしているのか
・将来のありようにどうつながっていくのか
の視点から、個人、チーム、組織いずれについても検討する
そこから、この教育研修で求められいてるものは何か、本来的なニーズが表れてくる。
それが、教育研修の目標につながっていく。
0 件のコメント:
コメントを投稿